アジャイルサムライ(要約) その4
前回記載したインセプションデッキの前半5つを明確にする事でチームメンバー全員が目標が何なのか、はっきりと理解できる。
1.我々はなぜここにいるのか
大事なのは下記2点
上記2つを理解する事で下記の振る舞いを行う事ができる
- ・自分自身が現場で確かめる
- 現場で一度お客さんと働き、お客さんに対してしっかりと気持ちを向ける。質問をする。自分自身がお客さんの立場になってみる。
- ・司令官の意図をつかむ
- 「司令官の意図」はプロジェクトの目的を簡潔な言い回しや声明、あるいは文書として表現したもの。これは激戦の土壇場で攻めるか引くかの決定を自分達で下す指針としてとても役に立つ。
上記2つを理解する事で下記の振る舞いを行う事ができる
- これまでよりも詳しい情報に基づいて判断を下せる
- 対立点やトレードオフのバランスをこれまでよりうまく保てる
- 自分達で考える権利を与えられるので、これまでより優れた解決案を生み出せる
2.エレベータピッチを作る
エレベータピッチの効能として下記があげられる
エレベータピッチを作成するに当たり下記テンプレートが便利([]を自分のプロダクトに置き換える)
- ・明快になる
- プロダクトが具体的に何であり誰のためのものなのかという手ごわい質問にチームは応えねばならなくなる
- ・チームの意識を顧客に向けさせる
- チームはプロダクトの強みが何であり、そもそも顧客がそこに対価を支払うのはなぜなのかを真剣に考える事ができる。
- ・核心を捉える
- エレベータピッチはまるでレーザービームのように数々の面倒ごとを貫いてプロジェクトの核心を突き刺す。これにより本当に重要な事は何なのかを明確にする効果がある。
エレベータピッチを作成するに当たり下記テンプレートが便利([]を自分のプロダクトに置き換える)
- [潜在的なニーズ、抱えている課題を解決]したい
- [対象顧客]向けの[プロダクト名]というプロダクトは、[プロダクトのカテゴリ]である。
- これは[重要な利点]ができ、[代替手段の最右翼]とは違って、[差別化の決定的な特徴]が備わっている。
3.パッケージデザインを作成する
進め方として、下記の3つの手順で簡単に作成することができる。
- ステップ1:プロダクトの効能をブレインストーミングする
- ユーザーストーリーをそのまま伝えるのではなく効能を伝える。 車の購入を例に挙げると、245馬力→高速道路でも楽々追い越し、クルーズコントロール→ガソリン代の節約など。
- ステップ2:キャッチコピーを決める
- 10分~15分くらいでチームメンバーと話し合い、出来栄えにこだわらず楽しんで決める
- ステップ3:パッケージをデザインする
- プロダクトが地元のソフトウェア販売店に陳列されることをイメージして作成。
4.やらないことリストを作成する
リストを作る時にはチームメンバーとお客さんと話し合いながら進める。基本的には粗い粒度の抽象的なもので構わない。 この効果はお客さんが期待できることを明確にする事だけにとどまらず、開発チームが本当に重要な事だけに集中できる。
5.ご近所さんを探せ
例として、プロジェクトを順調に進めていたら、突然一度も見たことない人がやってきて、どうかしているとしか思えない下記のような要求が出てきた。
- あるグループがアーキテクチャのレビューをしたいと言ってきた
- 別の人たちは企業のセキュリティポリシーを遵守しているかを確認したいと言ってきた
- そしてまた別の人はドキュメントのレビューをしたいと言ってきた
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