2013/04/27

[アジャイル]意思疎通の作戦

アジャイルサムライ(要約) その10

1.イテレーションでやるべき4つのこと

どんなアジャイルプロジェクトにも欠かせない2つの取り組みが、期待をマネジメントすることと、フィードバックを得ること。 顧客と定期的に顔を合わせてレビューをしてもらう習慣とフィードバックループを形成する事を習慣づける。
そのために4つのミーティングを定期的に開催する。
  • 今回のイテレーションの作業に備える(ストーリー計画ミーティング
  • 今回のイテレーションのフィードバックを得る(ショーケース
  • 次回のイテレーションの計画を立てる(イテレーション計画ミーティング
  • 次回のイテレーションで改善できる余地を探す(ミニふりかえり

2.ストーリー計画ミーティング

ジャストインタイム分析の結果を確認するミーティング。これから始まるイテレーションで取り組むストーリーの準備が整っていることを全員で確かめる。実装を始めるにあたって必要な調査に漏れがないことを確認する。

3.ショーケース

今回のイテレーションで実装したストーリーをデモし、顧客より本物のフィードバックを得る。顧客が実際に操作してどう使うか観察するのも良い。

4.イテレーション計画ミーティング

開発チームと顧客が一緒になって、ベロシティを確認し次回のイテレーションの作業を整理する。
バーンダウンチャートを利用して可視化を行い、できる限り包み隠さず顧客やステークホルダーに状況を伝える事がアジャイル開発の流儀。

5.ミニふりかえり

アジャイル開発の原則としてチームがさらに効率を高めることができるかを定期的に振り返り、それに基づいて自分たちのやり方を最適に調整する
10分程度で短く集中したミーティングを行い、良かったこと悪かったことを話し合う。ただし、ふりかえりは魔女狩りではないので安心できる雰囲気を作る事が重要。

6.デイリースタンドアップ(朝会)

5分から10分程度で、正式には開催しない(自主的に集まって話し合う)。基本的には自分の作業の最新状況を伝える(昨日の結果、今日の予定、その他)。

7.自分たちに合った手段を選ぶ

ここまで紹介した手法が、価値につながらないものがあれば、やめてしまう。やり方はひとつではないので試行錯誤し、自分たちに合ったやり方を見極める事が大事。
・INDEX
アジャイルサムライ(要約)その1「ざっくり分かるアジャイル開発」
アジャイルサムライ(要約)その2「アジャイルチームのあり方」
アジャイルサムライ(要約)その3「プロジェクトの方向づけ(開始時に実施すること①)」
アジャイルサムライ(要約)その4「全体像をとらえる(開始時に実施すること②)」
アジャイルサムライ(要約)その5「具現化させる(開始時に実施すること③)」
アジャイルサムライ(要約)その6「ユーザーストーリーを集める」
アジャイルサムライ(要約)その7「見積り:当てずっぽうの奥義」
アジャイルサムライ(要約)その8「アジャイルな計画作り:現実と向き合う」
アジャイルサムライ(要約)その9「イテレーションの運営:実現させる」
アジャイルサムライ(要約)その10「アジャイルな意思疎通の作戦」
アジャイルサムライ(要約)その11「現場の状況を目に見えるようにする」

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