2013/04/27

[アジャイル]現場の状況を目に見えるようにする

アジャイルサムライ(要約) その11

空港のフライト案内板をイメージしながら、現場の状況を目に見えるようにする貼りもの(ビジュアルワークスペース)の作り方を学ぶことで、次にやる事、どれが最も価値をもたらす、仕事の透明性が増す、上層部の期待をマネジメントする上でも有用になる。
※本書では実例を伴いながら説明が記載されているが、今回は作成する貼りものを紹介(経営陣に当プロジェクトを知って貰うための手法)

1.インセプションデッキ


これを経営陣の皆さんに見てもらい、当プロジェクトの興味を持ってもらう。

2.リリースボード


プロジェクト全体の状況を把握してもらう。

3.ストーリーボード


現在作業中のイテレーションの状況を把握してもらう。

4.チームのベロシティ


これまでの成果を報告する。

5.プロジェクトのバーンダウンチャート


完了見込みなど、今後の予定を確認してもらう。

6.チームの意思を明確にする

チームの約束(Working Agreements)はチームとしてまとまるための取り決め、チームが大事にすること(Shared Values)は、もう少し感覚的な表現のもの。

7.プロジェクトで使う言葉を共有する

業務で使われる用語がソフトウェアに反映されていないと厄介な事態になりかねない。
  • 間違った抽象化がされてしまう
  • 変更しづらくなる(画面表示の文言とDBのカラム名が異なっているなど)
  • 結局バグが増えて保守コストが高くつく
こうした不都合を避けるためチームと業務をつなぐ共通の用語を定める。これを徹底するとバグや手戻りを最小限に抑えられる以上の効果がある
※このトピックは「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計」で詳しく紹介されている

8.バグを監視する

本番環境にリリースするや否やバグに圧倒されるなんてことはないようにするため、プロジェクト初日からバグの数を抑えるための監視や追跡を怠らないようにする。 毎回のイテレーションの10%の時間をバグをつぶす時間にあててもよい。
・INDEX
アジャイルサムライ(要約)その1「ざっくり分かるアジャイル開発」
アジャイルサムライ(要約)その2「アジャイルチームのあり方」
アジャイルサムライ(要約)その3「プロジェクトの方向づけ(開始時に実施すること①)」
アジャイルサムライ(要約)その4「全体像をとらえる(開始時に実施すること②)」
アジャイルサムライ(要約)その5「具現化させる(開始時に実施すること③)」
アジャイルサムライ(要約)その6「ユーザーストーリーを集める」
アジャイルサムライ(要約)その7「見積り:当てずっぽうの奥義」
アジャイルサムライ(要約)その8「アジャイルな計画作り:現実と向き合う」
アジャイルサムライ(要約)その9「イテレーションの運営:実現させる」
アジャイルサムライ(要約)その10「アジャイルな意思疎通の作戦」
アジャイルサムライ(要約)その11「現場の状況を目に見えるようにする」

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